例えば美味しいビールになったり

嵐さんとうぇすとくんがすき。

お願い、神様。

 

ひどく中途半端な立場にいる私の処理しきれない気持ちを曖昧な言葉でばかり綴ったどうしようもないポエムです。閲覧は自己責任でお願いします。

 

 

私の実家ではすばるくんの歌声で溢れていた。

 

私がジャニーズ現場でいつも一緒に入っていた相方は、世界で一番好きな男が渋谷すばるだと、自他ともに認めるような人だった。

 

すばるくんが、いなくなってしまう。

 

エイトは私にとって特別な存在だった。ファンのヲタクの皆さんから見ればとても中途半端で腹経つような存在だろうけど、自ユニではない彼らの活躍を、いつも気にしてしまっていた。正直な話特典DVDなんて嵐さんやWESTくんたちのものより見てる気がする、MC集は特に。私の受験勉強のお供はニズムのMC集でしたからね。

 

好きなんです。7人のあの絶妙なバランスが。7人でいるのが楽しいと、好きだと、こっちを置いてきぼりにするくらいの勢いで喋って笑ってってするその姿が。ジャニーズとは思えない高い笑いのセンスも、エイトレンジャーでばかだなあって思うことを全力でたのしんでくれるところも、エイトをよく知らない人たちが見たら意外だと驚くほど格好いいダンスを魅せてくれるところも、好きなことを武器に、そしてそんな人たちのために必死に食らいついて今じゃお茶の間にもすっかり認知されるくらいまでバンドを磨いていったところも。めまぐるしい彼らが、好きなんです。

 

そんな中心には、いつも守られるように彼がいました。

 

彼は、神様に見えました。

 

彼らは彼のことを心の底から尊敬して、守って、愛して。

 

きっとそんな彼らに彼は確かに支えられていて、感謝していて。だけどそれと同じくらい彼らにとって、彼を支えるということがアイドルとして、メンバーとして、人としての支えだったんじゃないかと思います。

 

自分の存在意義を好きだと言ってくれたすばるくん、ずっと憧れて格好いいと隠しきれない愛を受け止めてくれたすばるくん、二人で一つでなくなったあとでも確かに音の中に存在し存在させてくれた渋やん、いつだって一緒に馬鹿してくれてこれでもかというほど愛を注いだすばる、都会から離れた地元で一緒に成長してきた宝物のすばる、話さなくたって成り立っていつも残り物を食べてあげていたかけがえない友達のすばる。

 

彼らの中で彼の存在はあまりにも大きすぎて、それが私たちにも十分すぎるほど伝わっていて、そんな彼らはこれから先どんな道を夢を未来を見るというのか。大きくなりたいと、唯一無二になりたいと夢見た彼らの中に誰か一人でも欠けるなんて想像すらしてなかったでしょう。

 

でも、彼らの神様の神様は、音楽だったんだね。

 

彼の愛する音楽をともに作り上げてきて磨き上げてきて、愛しだした彼らにとってこんなにも皮肉なことがありますか。こんなにも苦しいことがありますか。会見の場にすら不服な表情を浮かべて涙を滲ませて背中を押すと決めたとは言いながらも絶対に納得なんてしてないんじゃないかと思ってしまう。まだ、と、本当にいなくなってしまうその日までどうにかできるんじゃないかと、彼らは思っているように見えてしまう。

 

私だってそうです。

 

フライデーが出たとき、相方に『すばるくんが辞めるわけないやん』とLINEを送った。心の底からそう思ってた。バイトの休憩中にTwitterを開いて、騒がしくなっていたTLを見たって、あの完璧過ぎるこれ以上ない会見を見たって、それから数日経った今だって、まだ壮大なドッキリだったらと願ってしまう。

 

行かないでほしい。ここで、私たちの、彼らのそばであなたの夢を見てほしい。あなたの夢を見せてほしい。あなたの夢を、願わせてほしい。

 

ノスタルジアは、年下組の自分たちがやるべきことに対する覚悟だと思った。Answerは三馬鹿のこれからも離れないという決意と絆だと思った。

 

三人で一つだったんじゃないの。これからもよろしくねって言ったじゃん、自分の歌にピアノを引く幼馴染を見てたまらない気持ちになるって言ったじゃん、進むべき道は、一緒だと、みんなが、みんっなが信じていたよ。信じて疑わなかった、あなたたちは三人で、いつまで経っても綺麗な正三角形のまま愛し合い支え合い行きていくのだと、思っていたんだよ。

 

アイドルとしての彼が好きだった。苦手な、好きじゃないダンスを完璧に踊ってみせたジャムの公演では涙が止まらなかった。母の隣で、「すばるくんが踊ってる」って思わず声に出してしまった。斜めの角度のキメ顔も、ウインクも、その後の照れた笑い方も。でも悔しいくらいボーカリスト渋谷すばるも好きで、歌を歌うものとして、どれだけ不安定だったとしてもつい耳を傾けてしまう声とすべてを注げてしまう表現力、そしてなによりも歌うことが好きだと疑ってやまない音楽への愛が憧れであり、時々憎くもあった。正直な話、これだけ歌えるのに、ボーカリストとして生きていける才能を持っているのにアイドルでいる彼のことを不思議に思ったこともあった。でももう今は、アイドルとしての彼を好きになってしまった。メンバーの真ん中できょろきょろ話をしているメンバーの方を見ながら時に顔をしかめたり、前かがみになり声にもならないあの笑い方をしているのを見るのが好きだった。友達は6人です、とメンバーのことを指す彼が好きだった。

 

悔しいのは、支えを失う現実を前にぼろぼろになっているメンバーを、大好きなメンバーを置いて歌の世界へ一人飛び込む彼のことを嫌いになれないところで、振り返れば振り返るほど今も溢れる愛が残っているのを実感してしまうところで。

 

そんな彼に言いたいことがたくさんある。

 

逃げ場にしたくないと退路にしたくないと決別したメンバーのことを絶対に忘れないで。何日経ったってあなたがいなくなってしまうことを受けとめきれず、でも受け止めようと必死に考えて、泣いて、愛を叫ぶエイターがたくさんいることを忘れないで、もう隣に横ちゃんはいないんだからちゃんとご飯を頼むときは自分が食べられる量にしてね、満腹を味わえるガムがあったってちゃんと美味しいご飯を食べて暖かい布団で寝て、あなたというこんなにも多くの人が愛して掛け替えない存在を大切にして、私たちに言わなくたっていい、だけど遠くに行ってしまったとしても大好きな友達に会いに言ったり会いに来てもらったりして、あなたが21年間大切にしてきた彼らとの縁を切らないで、

 

いつか、どんな形でも戻ってきてくれ。

 

神様。どうか小さく脆く強い私たちの神様にご加護を。

 

そして何度だって立ち上がる、手放すという並大抵でない決断をした彼らに溢れんばかりの希望を。